おこめぶらん okome bran

米糠を科学する

「ナチュラル・プレス製法」を考案、そして「γ−オリザノール」に着目。

私たちは2000年以上にわたってお米とともに生きてきました。
主食だけにとどまらず、暮らしの知恵から、さまざまな場面で利用されてきたお米。中でも玄米の精白時に出る米糠には、玄米の栄養の約80%が含まれているとされ、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な日本の「スーパーフード」といえます。しかし一方で、米糠は時間が経つにつれ酸化と劣化が激しくなるという課題がありました。米糠をもっと身近で手軽に親しめる食品にできないだろうか。
1902(明治35)年に創業し、お米を通じて生産者と消費者をつないできた神明グループは、精米直後の米糠に新鮮なまま圧力をかけてオイルを搾り出す「ナチュラル・プレス製法」を考案。抽出過程では一般的な薬品を一切使わず、長期保存も可能な「食用脱脂米糠」の製造を通して、美容効果があるとされるお米特有の成分「γ−オリザノール」に着目しました。

ナチュラル・プレス製法

「γ−オリザノール」の効果を試すための研究を実施

今年2月から4月にかけて「γ−オリザノール」の効果を試すための研究を実施。30〜40代の女性50人を2グループに分け、「γ−オリザノール」を含む食品と、含まない食品を毎日摂取してもらい、肌の角層に含まれる水分量と、肌の表皮から蒸散する水分量を測定しました。
結果は「γ−オリザノール」を含む食品を摂取したグループで改善が見られる結果に。「γ−オリザノール」が肌の水分量を増加させ、乾燥を防ぐ効果があることがわかりました。

γ−オリザノール摂取による
角層水分量の変化
γ−オリザノール摂取による
経表皮水分蒸散量の変化

平均±標準偏差 P群:n=14 A群:n=17(8週目はP群:n=11 A群:n=17) 
試験日程:2020年2月〜4月 試験実施医療機関:日本橋さくらクリニック

米糠に含まれるγ−オリザノールに
「肌の保湿効果」があることが実証されました

健やかな毎日はもちろん、日本の農業を守り、水と緑の豊かな環境を未来に残すために、
お米に「新しい価値」を生み出していきたいと考えています。